どいの父ちゃんのブログ

素人オーディオと 亡き犬と サラリーマン残り火生活

旧上岡小学校

桃の節句の3月3日に、茨城県久慈郡大子町にある旧上岡小学校(2001年廃校)を訪ねた。父ちゃんには「ガールズ&パンツァー劇場版」(2015年)の聖地として、いつの日か必ず訪ねたい場所の一つだったが、今回、鉄道旅の途中にいくつかの幸運が重なって、校舎の中に入ることができたのだった。

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以下、「ガルパン劇場版」の場面と重なる部分です。

廃校が決まり、学園艦を退去させられた生徒たちが、茨城交通柄のバスに分乗してそれぞれの居住場所に向かう。戦車道部一行のバスは左折して(現実では大洗磯前神社につながる)坂道を登っていく…。

到着した場所は、ノスタルジックな木造校舎だった。

映画では夏休み時の設定で緑がいっぱいだけど、訪ねたのは桜のつぼみが膨らむころ。満開になったら、さぞや美しいことだらう…。

父ちゃんが通った小学校もこんな感じの木造校舎があった。郷愁で泣きそうだった。

奥に建つ講堂からの階段通路を戦車道部の部員たちが軽やかに走り降りてくる。この場面のアニメーション作画は素晴らしい出来栄え。

雛人形が置かれた通路の壁に最後の卒業生たちの肖像画の額がかけられている。当時の校長先生が、色鉛筆で一人ひとり描いたんですって。絵の原本は卒業生に贈られて、ここにあるのはカラーコピーなんだそうだ。ボランティアの方に教えてもらって、ちょっと感動した。

階段を上がった突き当り左が講堂。小学生の身の丈にあった感じの小さな舞台。

壁には歴代校長先生の肖像写真の額が並んでいた。

講堂入口の上に校歌の歌詞額があった。明治時代の創立だが、この歌詞は戦後のものなのかな?…だけど、いいよねぇ、聴いてみたい。父ちゃんの母校(小学校)は、今は他の学校と統合されて、覚えてる校歌は廃止された…それを思うと寂しい気持ち。

同じ棟の右側の音楽室。五線紙の黒板や、バッハから始まる一連の肖像画など…。

玄関のある棟の教室部分。なんて小さな机と椅子。なんて美しい学びの窓の景色。

一時間目はすべて「こくご」だよ。

ボランティアのオジサンは、この校舎がさまざまなロケで使われたことを教えてくれた。父ちゃんが「私はガルパンが好きで好きで…」と告白すると…。

「写真撮れるように窓を開けるから、外に出て。校長室と放送室も撮影したいでしょ?」と言ってくれた。小さな間取りの校長室を窓外から撮った。

この部屋に角谷生徒会長が陣取ってた。隣りが職員室で、その隣りに放送室がある。

放送室には、廃校になることでヤサグレた風紀委員の3人組が不貞寝してる。

校長室、職員室、放送室には立入りできないので、窓の外からの見学になった。

この窓枠とガラスもいいね。

そろそろ帰ろうか…。施設保全協力と記念品ゲットを両立するグッズの購入。てぬぐいとノートと缶バッジ。全部で1,100円でした(^^♪

忘れちゃいけない、二宮金次郎像。

映画の中ではアンコウみたいな光る触覚がついた二宮さん。この灯で読書する?

帰路に就こうとしたとき、校舎からボランティアおじさんが叫んだ。「あ。ウサギ小屋は見たのか~い!」

はい。もちろん見たし、写真も撮りましたよッ(^^)/

放送室を立ち退いた風紀委員たちが不貞腐れて暮らすウサギ小屋。

生徒会長が奔走し掴んだ、大洗女子学園廃校阻止のチャンスに向かう決起集会場(講堂)に引きずられる3人。その「最後のチャンス」は、圧倒的強豪の戦車道大学選抜チームとに勝利するという万に一つの可能性。映画では、その戦いにライバルたちが結集して共闘する感動的なミリタリー・アクション・エンタテイメントになっていきます…。(ご興味がわいたら、ぜひぜひご覧ください<(_ _)>…)

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旧上岡小学校。すばらしかった。また来させてください。

心洗われる楽しい旅になりました。つきあってくれる母ちゃんに感謝。