どいの父ちゃんのブログ

素人オーディオと 亡き犬と サラリーマン残り火生活

伊予の旅(5)3月22日 大洲の町と伊予灘線

大洲散歩、続く

坂を下りたら空腹ハラペコ。昼食は「油屋」に行くと(未予約ながら)決めていた。

昭和の繁栄を偲ばせる商店街を通りぬけ、突き当たりを肘川堤防方向に左折すると、

右側に煉瓦造りの建物があり、その向かいが「油屋」だ。

この土蔵が店舗になっていた。真新しいアスファルト舗装の駐車場に、かつて旅館時代の母屋があって、今は取り壊されたのか?…と推測された。そうだとしたら残念な気がした。(司馬さんが驚喜した建物を見たかったから…)

11:30の開店時間を待って入店、炉端焼のカウンター席に通された。

少し遅れて、大きな声の添乗員に率いられた韓国語を話す一団(総勢13名)が入ってきて、中庭沿いの3つのテーブル席に座った。

正直に書くと父ちゃんは、彼らが食事の間中、大きな声をあげるのではないか…と危惧したが、静かに会食してくれてホッとした。(偏見でしょうか)

まずはビール中ジョッキ。喉が渇いていた。「悪魔的」旨さだった。

母ちゃんが頼んだ1日10食限定の「油屋弁当」のメインは豚肉生姜焼き

父ちゃんは「名代とんくりまぶし」

おひつ飯の上に、栗と豚肉甘辛煮がのる。このままよそって食べるのと、出汁をかけてお茶漬けにするのと…の二種類の食べ方。

弁当もとんくりも、どちらも甘い味付けだった。「甘くてやさしいのが松山の味じゃけん」(…ここは大洲市だけど…ね。)テーブル席の方々のメニューも、この「とんくりまぶし」みたいだったが…。甘い味が口にあったかどうか、ちょいと心配になった。

油屋を出て、美しく整備された川沿いの道を通って…

臥龍山荘」を訪ねた。ここは大洲藩歴代藩主の別荘だったそう。風流で浮世ばなれ(生活感無し…の意)してた。

肱川に面した高台の「不老庵」からの眺め。面白かった。

水の色、まさに「碧潭」。

臥龍山荘を出ると、石畳に緑陰。いいね。

大洲神社をお参りして…再び、町へ。

昔、母親が観てたNHK朝の連ドラ「おはなはん」のロケ場所「おはなはん通り」

休憩所に「おはなはん」の写真。樫山文江と高橋幸治…こんな感じだったなぁ。父ちゃんは6歳だったが、かすかに記憶がある。

町の医療地区だった…と思われる一角。産婦人科の建物を改装した観光案内所。大洲の町を歩いて、昔の小さいながらも高い格調の豊かな文化的生活を感じた。

…そろそろ帰ろう。(瀬戸内海に夕日が沈む頃合いを予定してたが一本早める)

商店街に美味しそうな和菓子「志ぐれ」の店があったので、小さいのを一つ買って駅に戻った。

3番線に停車してた車両内部。ガラスが曇っててソフト・フォーカスになった。

復路は瀬戸内海沿いを走る「伊予灘線」に乗る。列車を待つ間、ベンチで「志ぐれ」を食べた。

甘さ控えめの美味しいウイロウだった。

やがて到着した一両編成車両に、けっこう沢山の人と一緒に乗った。東アジア某国の方も多かった。この路線は海の間際にホームがある(ように見えるフォトジェニックな)下灘駅を通過するので、鉄趣味の人や観光客が多いのだった。

灘駅の手前「串」駅を出たところから、スマホで動画を撮った。

伊予灘線 串-下灘駅間 - YouTube

灘駅に到着すると、100名超の観光客がカメラやスマホを構えて待っていた。上のサイトの写真のような状況ではなかった…。予定どおりの日没タイムにここを通ったら、それこそ大変な混雑ぶりだったのではないか…。この時間帯で良かったと思った。

明るいうちに松山に帰ってきた。ホテルまで、歩いて帰ろう。

途中にあった中古レコードCD店。面白そうなレコードが多数あったけど、持ち帰りしにくいので買わなかった。

古い県庁の建物に西日が差していた。

***

この日はデパ地下で惣菜を買い、コンビニでビールとワインを買って部屋飲みした。あ。あと、カメラのバッテリーも交換しましたよ(;^ω^)

明日は伊予の旅の最終日。おやすみなさい。

続く。