どいの父ちゃんのブログ

素人オーディオと 亡き犬と サラリーマン残り火生活

【続】 SACDのこと

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先日都内での仕事帰りにディスクユニオンに寄って(アセッて)購入したSACD4枚。
ワタシにとってSACDはまだまだ新鮮だし、
nag*hi*oh*raさんから「評価記事を」とのありがたいm(__)mリクエストを頂戴したし…
まぁ…、図に乗って、記事にすることにしました(^_^;)


1.ベートーベン交響曲第7番:クライバー/バイエルン国立響(1982年ライブ盤)
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この曲、大好きでして。これまでよく聴いてたのはワルター/コロンビア響の音盤。
クライバー指揮の同曲は、nag*さん同様、ウィーンフィルとのスタジオ録音CD(1975/76年録音)を持っておりました。(…私のは、雑誌の付録ですが…)

このライブ、とっても早い演奏です。
第1楽章などは、ウィーン盤の13分35秒に比し、11分28秒と2分以上も早い。
早いだけでなくて、もう、ホール全体が楽しそうで、冒険活劇的なエンターテインメント。
「一糸乱れず」ではなくて、多少の綻びがあっても一気呵成に駆け抜けるような演奏。
しかもユーモアにあふれ、みんなワハワハ笑っているみたいな雰囲気。

SACDの威力か、音色が、管楽器を中心に鮮やかでピチピチしている。
そして、よく鳴る・歌う。拙宅のステレオが、悦びに満ちて鳴ってくれます。
まるで、ステージ最前列に座って演奏を聴いているような気分になる。
(↑これは、SACDの音質だけでなく、演奏の力にほかなりません。)

クライバーさんの魅力を、改めて(初めて?)父ちゃんに教えてくれたみたいな音盤。
今回の4枚の中で、一番の大当たりでした。値段は(たったの)617円ですけどネ(^o^)♪

2.シューベルト「ます」、シューマンピアノ五重奏曲」(2008年録音)
カルミナ四重奏団+ペトル・イウガ(コントラバス)+田部京子(ピアノ)
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「ます」のコントラバスの低音が、「これでもか~」って感じで目立ちます。
と、言っても、ことさらにブワンブワンした低音ではなくて、引き締まってはいます。
我家にあるもう1枚の「ます」(アマデウス四重奏団+ギレリス)と比べると、コントラバスの音が一番違っていた。

演奏面では…、これは私の偏見かもしれませんが、ピアノの表情が乏しいような気がした。
笑顔や、鎮痛な面持ちはあるのだけれど、それぞれにバリエーションに欠けるというか。
表情の変化に自然さがないというか。
元々「ます」という楽曲におけるピアノは(もの知らずの極論です)、パートとしての魅力がやや足りないのかもしれませんが…。

SACDの音は鮮烈で、演奏している「場」の空気感が豊富です。
この音盤、お値段は1,646円でした。

3.チャイコフスキー ピアノ協奏曲1番、交響曲6番「悲愴」
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同封された外国語のライナーノーツによれば、
どうやらピアノ協奏曲は1958年レニングラードで、「悲愴」は1956年にウィーンで録音されたようです。
パッケージには「MONO & STEREO BI-CHANNEL」と書かれており、
父ちゃんは「どっちかがステレオで、どっちかがモノーラルだろう」と思って買いました。
しかし帰宅してかけてみると(父ちゃんの耳には)どっちもモノーラルにしか聞こえない。
古い録音であることはわかっていたから、音質に過度な期待はしなかったけれど、それにしても音がよくない。
この音盤、SACDである意味は、ないのではないだろーか???

実は、父ちゃんはリヒテルさんというピアニストは、積極的に好きではありません。
この音盤でも、やたらに音量ばかりが目立つような、粗野な演奏に聴こえます。

ムラヴィンスキーさんは、凄い指揮者だと思います。
1960年にロンドンで録音したチャイコフスキーの4・5・6番は、凄絶な演奏で。
聴いていて、何か、暗い、巨大なものが迫ってくるようで、不安になってくる…。

そんな凄い演奏をSACDで聴いてみたくて買ったのですが、残念ながら(父ちゃん的には)ハズレでした。
この音盤、今回の買い物の中では2番目に高額(1,440円)だったんですけどね。
↑訂正:3番目のお値段でした(^^ゞ…

4.マーラー交響曲2番「復活」 小澤征爾/サイトウキネンオーケストラ(2000年ライブ)
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以前、ブロ友のエディさんに、小澤征爾のまさに病からの”復活ライブ”「ブラームス1番」(@カーネギー・ホール)のSACDをお借りし。
そのときに感じた「自分がステージの一角に立って演奏を聴いているような」生々しさが忘れがたくて、小澤さんのライブSACDがあったら買おうと思っていた。

今回は、エディさんから借りて聴いた「処女体験」と比べると、ワタシも多少スレておりましたが、充分に鮮烈な音でありました。
オーケストラの一人一人が名手で、それが小澤さんの指揮棒の下、端正な演奏をしている。
イヤミたらしく言うと、奔放な場面でも冷静で整備されすぎた感じも漂う。
…しかし、ナマでこの演奏を聴いたら、さぞや感動するだろうと思われました。
良い音盤です。お値段は1,749円でした。

さて、SACD素人の父ちゃんの、現時点での感想を述べますと…
聴きなれた60~80年代までの録音をSACD化したものを聴きたいなぁ。
個人的には、バレンボイム内田光子モーツァルトのピアノ協奏曲だとか、
コルボ指揮の「フォーレ・レクイエム」だとか、或いはカラヤン指揮の「大地の歌」だとか…。
ほかにもあるけど、こういった音盤のSACDが、2,000円くらいで入手できたら、嬉しい。
ホントウは、これらの演奏は「アナログ・レコードで聴くのが最高だよ」って、言われそうですが、レコードを良い状態で鳴らしてやることは、とっても難しい事なので。


…今夜、バナナプラグ(8本セット)が届きました。
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このあと届く「熱収縮チューブ」を使って、週末にでも、SPケーブルに装着してみようと思います。