10月19日(土)は気温が高かった…。
「風が強く吹いている」という三浦しをん原作のアニメや、池井戸潤の小説「俺たちの箱根駅伝」で、箱根駅伝への興味が深まっていた。
ブログアップした後テレビをつけたら、箱根駅伝予選会を中継してた。立川市の昭和記念公園でハーフマラソンを走り、選手10人の合計タイム上位の大学10チームが出場権を得る競争は、トップ集団が18㎞を過ぎたあたりだった。中央や順天堂、東京農業大学など、一時は常連と思っていた学校が必死に予選を戦っていた。
やがてランナーが次々とゴールラインを超えるところまできた。立教大、専修大と、10人のランナーが順調にゴールして上位を確定していった。カメラはゴールラインを捉え続けていた。
ゴールラインの10数メートル手前でうずくまる選手がいた。身を起こし四つん這いになって本当に必死にゴールを目指していた。東海大学の3年生の選手だった。東海大学は既に9人がゴールし、彼がゴールすれば予選を突破できる局面だった。白いラインは目の前にあるのだ…しかし足は動かない。彼は起き上がろうとするが、足がもつれ何度も転倒した。実況は「熱中症でしょうか?!」と叫んだ。辛い場面だった。
白い帽子の大会関係者が来て車椅子の出動を要請した。彼は失格して意識を失ったように見えた。東海大学は出場を逃した…。残酷な場面だった。涙が出た。ほかにも、わずか1秒差で出場権を得られなかった東京農業大学…
もり蕎麦の昼食後、庭のモチノキの葉からスス病の黒ずみを除去する手作業に没頭していると、枝からシュレーゲルアオガエルが落下、着地した。
大きい。柔らかい苔の上で、突然の出会い。
うれしい。
彼はまた、モチノキの枝に登っていったのだった。
夕暮れ時も、モチノキの枝に、彼(シュレーゲル)はいた。
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10月20日(日)
イオンモールで買い物。「お客様感謝デー」にワイシャツやパジャマや肌着などを買うことにしていた。父ちゃんはついでにブックオフで音盤を買おうと思っていた。割引クーポンも持っていたからね。
コンディションの良いLPレコードを2枚、選んだ。
帰宅して聴き始めたら、右のスピーカから「ボツ・ボツ」と大きなノイズが鳴り…、次に右からの音がでなくなった。少しすると機械油が焦げたような異臭が部屋に充ちた。「故障」した…それも、やや深刻に。N兄顧問に電話したら見に来てくれて、プリアンプとパワーアンプを検査のため引き取っていった。オイルコンデンサーの破損が疑われる…とのことだった。
二階から予備アンプ(ケンブリッジオーディオAzur840A)をおろして繋いだのだった。
Azurにはフォノ・イコライザーが付いてないから、レコード聴くには別途フォノイコを通さなくてはならない。…う~ん。Azurも悪くないんだけど…。特にアナログレコードは真空管がいいなぁ。勝手なことを云ってはならぬが、早く故障が治るといいなぁ。
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イオンの酒屋で買ったニッカの新作ウィスキー「フロンティア」は美味しかった。
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最近、S.キングの小説をつぎつぎ読んでる。この週末に読み始めた「11/22/63」もとても面白い。冒頭の方にこんな文章があって、印象に残ってる。
そう、ハリーは足を切断されずに、やがてリスボン・ハイスクールの校務員となり、何世代もの生徒たちから<ぴょこたん蛙のハリー>として知られるようになった。そんなふうにハリーが足を引きずるようになった原因を知ったら、生徒たちはもっとやさしく接しただろうか? そんなことはあるまい。十代の若者というのは、感情は繊細で、とびきり傷つきやすいくせに、一方では共感に乏しいからだ。共感がそなわるのはーーそなわるとすればーーもっと人生の経験を積んでからである。
予選会のアクシデントやシュレーゲルアオガエルと(皮肉に)重なるような文章だけど。深い意味は何もなくて。この週末の出来事と、印象深い小説の一文を書いておきたかっただけなのさ。