7月10日(金)朝は曇り
朝刊の文化欄は「映画」。先週の観客動員上位3作品は、みんな宮崎駿のだ。
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さて。シイノキの木陰に置いた鉢植ライラックにやってくるシュレーゲル・アオガエル
体長3㎝弱のまだ若い個体
「彼」であることは、背中から左足にかけての「黄色い斑点」を目印に識別できる
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昨年まで父ちゃん家に来ていた大型のシュレーゲルには「グスタフ」と名付けてた。
名づけの理由は、その響きが大仰で大きそうな感じがしたから。
実は、今思うと、チョと恥ずかしかったりする。
でも、何度もブログ記事にしている間に、グスタフの名は自分の中で定着していた。
グスタフが大好きになっていた。
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そのグスタフは、去年死んだのだった。
死後間もない、面影を残す骸(むくろ)を、門扉前で見つけた。
それは母親が急病で入院して手術を受けた時期で、グスタフは、母の身代わりになってくれたのだと、父ちゃんや姉は感じた。
母の手術は成功し、無事に退院したのだった。
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グスタフは、母の身代わりになってくれただけではなかった。
父ちゃんを励ましてくれる存在でもあった。
ヒイラギモクセイの枝を定位置にして、知性と愛嬌を兼ね備えた風貌で風に吹かれる姿は、仕事がツラくて仕方がなかった「ある時期」の父ちゃんの、慰めになっていたのだった。「グスタフにはココロがある」
…そのココロのどこかが自分と繋がってる…という(コドモっぽい)感覚もあった。
さて。
グスタフは死んでしまったが、今年も我家にシュレーゲルが来てほしい。
父ちゃんは強く強くそう願って、日々、庭を探し回っていた。とある平日の雨あがりの朝早く…
「彼」は生垣に居た。
背中と足に黄色い斑点がある若いシュレーゲル。
彼は、今年の母ちゃんの誕生日に作ったライラックの鉢に、2日おきくらいにやってきては、昼間を過ごすようなった。
父ちゃんは、うれしくてうれしくてたまらなかった。
先日のグスタフの命日(6月20日)に、彼は拙宅に来た母とも面会した。
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この、今年からのシュレーゲル(彼)にも名前を付けよう…ということになって。
「バビル」になった。
この案を出したのは、次男のたー。(最初は「バベル」だったけど)
多分、グスタフの「2世」という意味と、マンガの「バビル(2世)」を掛けたのだろうと思う。(違うかな?)
バビルも、グスタフ並みに大きくなってほしい。
それには、これから多分何年もかかるだろう。
交通事故にあったり、蛇に喰われたりしないように気をつけておくれ、バビル。
現状の悩みは…
ライラックの鉢植えを、シイノキの下から動かせなくなってしまったこと。
だって、ここは、バビルが憩う場所だから
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追伸:
今日7月10日の朝、ヒイラギモクセイにバビルより少し大きなシュレーゲルがいた。
表情に貫禄がある。
母ちゃんと眺めながら、心の中では「ジャングル大帝」のテーマ曲が鳴り響いてた。