9月2日(水)晴れ
ライラックの葉の上のバビル。
今のところ、今年最後に見たシュレーゲル・バビルの姿…また来てほしい(*´ω`*)
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この週末、「強い台風」10号が九州西岸を北上していった。
昨年の同時期に、千葉県に上陸した台風15号の恐ろしい記憶はいまだ鮮明で、「どうか、被害が軽く済みますように」と願った。
台風の影響か、父ちゃん地方の週末の天気は変転して
突然に「夕立」か「スコール」のような雨が降ったかと思うと、「かッ!」と日差しが照り付けたりしたのだった。
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9月4日(木)
予定よりも早く、東京電力が電線に「鳥よけ」部品の取付をしてくれた。
母ちゃんによれば、大変な手際の良さだったそうだ。
(↑これは9月6日に撮影した写真…)
オーディオへの影響はどうか…。
気のせいかもしれないが、音がおとなしくなり、従来よりも音像の彫刻的な手触り感が増したように思える。
…と書くと、良くなったみたいですが、実は、妙に冷静で、あるじの私に対しても「よそよそしい」感じがするのです。
この「消極的冷静さ」は、リチャードアレン(金八)が戻ってきたときに、ポジティブな方向の変化をもたらすかもしれないと、能天気に期待しています。
(金八は、モーツァルト・グランドよりも「熱血的(野性的)」な鳴りっぷりなので)
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9月6日(土)雨
ここ数日続いた日差しと暑さで、ひび割れていた休耕田の地面。
大雨が降って、たちまち水でいっぱいになった。
庭の水たまりに木の枝から雨粒がボタボタと落ちると、また光が差してきた。
山口瞳さんの文章は、学生の頃にはエッセイ(「酒飲みの自己弁護」とか)、社会人になってからは毎年の成人の日の新聞に寄せた「若者への激励文」が好きだった。
なんか「人生の先輩」というか、「オトナの男」という感じがしたのですね。
「天保水滸伝」は、江戸時代末期に実際に起きた事件をベースにした物語ですが。
山口さんのご先祖は、どうやら「飯岡の助五郎」側の関係者らしいのですね。
私の出身地もこの天保水滸伝の舞台に近いので、地元愛のココロモチで本を手に取り、読み始めたのでした。
冒頭の、昭和40年ごろに山口瞳さんが飯岡町を訪ねて感じた事柄や、鉄道敷設にかかる歴史的経緯を書いた文章が面白い。
読んでいて、つい「飯岡」を訪ねてみたくなったのでした。
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9月7日(日)曇~雨~晴れ
そんなわけで、飯岡に出かけた。
ここには、小学校低学年の時分に姉と一緒に来たことがある。
この駅前からバスにのって、姉の友だちの家を訪ねたのだった。
木造だった駅舎は、言いようのない形に建て替えられていた(1997年のことらしい)。
フェンス越しに見えるこの建物は、岩井俊二監督の「打ち上げ花火、下から見るか横から見るか」で出たヤツだったかな。
飯岡助五郎の墓所(光台寺)を訪ねた。
畑の中のお寺に通じる飯岡の町の通りには、江戸の下町にあるような細い路地のある小さい祠がいくつかあって、昔日(江戸時代)の賑わいの名残を感じた。
助五郎さんの墓。立派な人として尊敬されていたみたい。67歳没。
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墓所から、クルマならほど近い距離の刑部岬。灯台がある。
ここには、数年前にも来た。
台風の影響で雲が多い。
丘の下に飯岡港が見える。その先の、遠くまで続く九十九里浜。
ここから東に走り、銚子市で買い物を済ませて帰路についた。
スコールのような雨の後、空には虹がかかった。