9月22日(日)曇りのち雨
6時過ぎに起床。弱い雨が降っています。
朝食。
部屋に戻る途中、エレベータホールで茶色いパンツスーツ姿の黒人女性に会いました。
「私はこのホテルのマネージャーです。快適にお過ごしですか?」って訊かれた。
「イエス、快適に楽しく過ごしてますよ」
「それはよかった。この次、お客様がここに来られるときには、当ホテルはリニューアルしてます」
とのことでした。
う~ん。確かに建物や設備は古くなってきてるけど。
「映画 けいおん!」の聖地巡りをしたいオタクさんにはバッドニュース。
ホテルアイビスに泊まろうとしてる皆さんは、お急ぎください。
さて。今日の目的地は、この旅行で絶対行こうと思ってたところ。
このミサでは素晴らしい合唱があって、誰でも入場が許されている…とのこと。
合唱のあるミサの開始時刻は10:30。出発時刻は9時過ぎ頃を想定。
それまで傘をさして墓地散歩。雨もいい。
ここは本当にいい場所だなぁ。
雨上がりの道を、停留所まで歩く。
211番路線のバスに乗っていく。
到着します。
帽子をとって、静かに堂内に入ると、ミサが行われていた。
これは多分、この日の最初のミサ。10:30開始のミサは第2回目と思います。
大聖堂は外観も凄いけど、中は更に荘厳で美しい。
空中に浮かんだような巨大な十字架にイエスが架けられている。
エヴァンゲリオンここからイメージをとったかな?って思った。
1回目のミサでは、教会の人のリードで信者さんたちが歌を歌ってた。
これも素晴らしいコーラスでした。
儀式後、堂内の写真を撮りつつ、
お布施を払って、キャンドルを(2つ)付けた。
亡くなった家族の冥福を祈りました。(お彼岸だしね)
素晴らしい装飾(のひとつ)。
10:30から2回目のミサが開始。
この時は祭壇に近い席に座りました。
少年を含む合唱隊がしずしずと進み、祭壇奥の高いドームに陣取ります。
厳かなオルガンの音色が鳴りわたり、リーダーの歌唱に従って合唱隊が歌う。
コール&レスポンス。
JAZZや黒人霊歌などで典型的な感じがするこの形式は、カトリックの音楽にルーツがあったのかなぁって感じた。
しかしこの音は『極美』です。ドームの中で醸される絶妙のエコー。しかし音は濁ることなく、人の声が明瞭に届く。
英国(および欧州)のオーディオ機器、特にスピーカーが優れているのは、こんな音(音楽)を千年以上も聴き続けてきたからなのでしょう。
合唱隊だけでなく、信者席の人々が一緒になっての讃美歌もありました。
後ろの席の女性(年配の方です)の声が、なんともいえずよいのですね。
枯れていながら、やさしさにあふれた声。心にじーんと沁みてくる声。
途中、「今日この場で出会えたことをお互いに感謝しましょう。隣人と握手を」ということになり、後ろの女性と握手しました。
母ちゃんともども「あなたの声を感動しながら聴いていました。素晴らしいですね」と言いました。
女性は恥ずかしそうにしながらも「逢えてうれしいわ」と言ってくれた。
来てよかったなぁ。
12時前にミサが終わり、みなが教会を出る。
教会の前は、こんな現代的なビジネスの場です。
さぁ、腹が減った。昼飯に行こう!
教会前の停留所からバスに乗り、SOHO地区に向かいます。
今日のランチは、評判の良い和食レストラン「eat東京」。
母ちゃんは味噌ラーメン。(写真撮影前に取り分けしてしまった)
父ちゃんは「まんぷく寿司」。サーモンが多いですが、ちゃんと「寿司」してます。
やはり、日本人経営のお店ですね。
パリで食べた和食よりも値段は安く、味も良いと思った。
店内はアジア系のお客様が多く、繁盛してました。
我々が店を出たときは、行列ができてた。
今日はこの後、近くの某ティールームで「クリーム・ティ」をするつもりでした。
ガイドブックで調べてたその店に行くと、
「2階のティールームは、今年止めたのよ。別のXXXの方でやってるわ」
っていう女性店員さんの説明。がっかりしたけど、お腹一杯だし今日の「クリームティ」は中止にしました。
SOHOの街を歩いていると再び雨が降り始めた。
中華街を抜ける頃には本降りになってきた。
トラファルガー広場付近の停留所からバスで、次の目的地「TATE BRITAIN」に向かうことにしました。
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ロンドンで「ウェストミンスター」というと英国国教会の方が有名ですが、こちらは英国のカトリックの総本山です。
(…って、ついこの間知った知識をひけらかしています)
あとからWEBで調べたのですが、この合唱団はCDも出しているプロなのですね。
素晴らしい体験ができました。
付き合ってくれた母ちゃんにもお礼を言いました。
母ちゃんも「連れてきてくれてありがとう」って言ってくれました。
昼飯を食べた「eat東京」の伝票には、サービス料が書かれていません。
普通は10~15%くらいチップを払うのでしょうが、ここは日本式のレストラン。
経営者も日本人ということで日本式にチップ無しで出てきました。
ちょいと、悩みましたけどね。