ヒイラギモクセイの花が咲いた、例年よりも多く。上品な芳香。
…この記事には、生き物の骸(むくろ)の写真があります。ご注意下さい。
***
最近レコード再生環境が…整いましたッ!…となると。
俄然、レコード洗いのモチベーションが揚がるのであった。一度に10枚、洗っちゃったりしたりして(^_^;)
洗浄の「キモ」は「最後の拭きあげ」かな…と、この頃思う。
手順。超音波発振機を放り込んだ洗浄水(ナノバブル水+台所洗剤)でレコード溝の汚れをほぐし、フェイスブラシで汚れをかきだしてから水道シャワーで洗い流して、キムワイプで拭きあげて数時間乾燥させる。キムワイプを惜しまず、しっかり拭いてやるとパチパチノイズも低減する。
新譜レコードはいらないが、昔聴いてた音盤が切実に欲しい今日この頃。良い中古レコード屋さんが近所にあればいいのに…。(高額なモノは買えないが…)
***
先週、庭のユズの鉢植えに「モズの早贄(はやにえ)」を見つけた。大きめのカエルがユズの棘に刺さっていて、それはつい先ほど突き刺されたように湿り気のある姿形だった。ショックで、生々しすぎて、とても写真なぞ撮れなかった。
…この長い脚はシュレーゲルアオガエルだ、と思った。哀しい。こんなことしたモズが、とても憎い。朝夕冷え込む数日が過ぎて、骸は干からびた。
Wikipediaには、モズの早贄について次のように書かれていた。
モズは捕らえた獲物を木の枝等に突き刺したり、木の枝股に挟む習性をもつ。秋に初めての獲物を生け贄として奉げたという言い伝えから、この習性を「モズのはやにえ(早贄、速贄)」と呼び、秋の季語となっている。稀に串刺しにされたばかりで生きて動いているものも見つかる。はやにえは本種のみならず、モズ類の全てが行う行動である。
モズは秋に頻繁にはやにえを作ることが知られる。2019年5月、大阪市立大学と北海道大学の共同研究により、はやにえの消費が多かったオスほど繁殖期の歌の質が高まり、つがい相手を獲得しやすくなる事が明らかになった。これは、モズのオスのはやにえが「配偶者獲得で重要な歌の魅力を高める栄養食」として機能していることを示している。
このほかにも、早贄の機能についての仮説が複数存在するが、その多くは未検証である。
・餌の少ない冬季の保存食。はやにえが消費されずにそのまま放置されるという意見から、この仮説はこれまで否定的に捉えられてきた。しかし、近年の詳細な学術研究により、はやにえのほとんどは消費されること、特にはやにえの消費量が気温の低い(餌の少ない)時期に多いことが判明し、はやにえは冬の保存食の役割をもつと考えられている。
・摂餌のための固定。ワシやタカとは違いモズの足の力は弱く、獲物を掴んで食べることがむずかしい。そのため小枝や棘にフォークのように獲物を固定する手段として、はやにえ行動が発達したのではないかという仮説。
・モズは空腹、満腹に関係なく獲物を見つけると本能的に捕える習性があり、獲物を捕らえればとりあえずは突き刺し、空腹ならばそのまま食べ、満腹ならば残すという説。
我家の庭では、毎年モズの早贄が見られる。トカゲの事が多かった。上記の記述とは異なり、早贄になった哀れな骸はそのまま放置されて朽ちていった。このシュレーゲルの骸は、いずれ降架させてお墓に葬ろうとと思ったのだが、今後モズが啄むのなら、このまま置いておこう…と思いなおしている。
***
好天が続いた週末、夕暮れ迫る旧K町のY地区を散歩した。閉校になった小学校の前を行くと、数年前に引っ越していったお隣りの奥さんと遭遇して挨拶した。
この地区には、立派なお寺と神社がある。神社では次の週末に祭礼があって、近所の人たちは生垣の手入れをしていた。人が住む古い街はいい。…って感じた。