昔むかし、若かった頃。
友人の”M”という男が、F.フォード・コッポラ製作「コヤニスカッティ」のレーザーディスク(LD)を買った。これは「セリフ無し、米国の都市や荒野の風景」を中心に、現代文明が終末に向かっていく空気感を、皮肉に、しかし大変な映像美で描いた作品だった。ペダンチックなオタクであるMとワシは、飽きることなく連日観ておったのだった。
***
何が言いたいかというと…。
ここ数年、近所散歩してて痛々しく感じること。耕作がなされない田畑や、広い敷地が雑草に覆われた無人の農家が増えてきた。数年前までは働き者のお年寄りが早朝に掃除してくれて、清らかな通りだったのに。
「コヤニスカッティ」をボンヤリとしかし真剣に眺めていたあの頃、人口増加と文明悪が地球を荒廃させることが恐ろしかったのに…。
今、急激な人口減少で「人里」が壊れていくのを目の当たりにして、悲しい。
***
昨夜のサッカー天皇杯、鹿島VS神戸の内容があまりに酷くて凹んでます。キモチガクライ