どいの父ちゃんのブログ

素人オーディオと 亡き犬と サラリーマン残り火生活

望月の記憶

台風15号が近づいている。

先週、N兄から借りたCD

カザルス/ホワイトハウス・コンサート(1961年11月13日モノラル録音)

J.F.ケネディ大統領がパブロ・カザルスを招いて開いた演奏会の模様を録音したもの。

曲目はメンデルスゾーンピアノ三重奏曲などがあるが、有名なのは「鳥の歌」。カザルス爺の故郷(カタルーニャ)の民謡だそうです。

この演奏は小学生の時に、レコードで父親のリスニング・ルームで聴いた。

風が木の枝を揺らすようなピアノ前奏に続く、物凄くエモーショナルなチェロ独奏。カザルス爺から漏れる声(ため息?)が強いのだが、それが全然聞き苦しくない。(キース・ジャレットは大好きだけど、キースの唸り声はニガテ(^^;)

実はこの音盤を最初から最後まで通して聴いたのは初めてだった。んで感じたこと。

メンデルスゾーンの三重奏曲で、一つの楽章が終わるたびに拍手が起こる。クラシックでは普通、全曲が終わるまで拍手はしないもの…。これはアメリカが(あるいはケネディさんが)、ある種「クラシック情弱」のため?それとも、ケネディのカザルス爺への米国人らしい親密さの表れ?

…ライナーノートの文章はこのあたりのことに触れていなかったが…。客席にはバーンスタインストコフスキーをはじめ錚々たる楽家もいたそうなので、一般的な拍手ルールを知らないはずはないから、多分カザルス爺への満場の尊敬が、そうさせたんだろう。

連想的に思ったのは、昔、音楽雑誌(音楽fanだったか、FMfanだったか)で読んだ望月三起也のマンガに、若き日のケネディが主人公のものがあった。記憶では、戦争に出たケネディ青年がスペイン内戦下で独裁政権に抵抗するカザルスのことを知ってその雄姿を想像し、憧れを抱き、「いつか自分がアメリカ大統領になったらカザルスをホワイトハウスに招くゾ」と誓う場面。また読みたいな…。

その後、望月三起也の作品について母ちゃんと雑談した。

若い頃、母ちゃんの遊び仲間の一人が「『夜明けのマッキー』かっちい」って言ってたそうで。父ちゃんも「夜明けのマッキー」が一番好きかも知んない。

あと、やっぱり「ワイルド7」かなぁ。「マッキー」にも「セブン」にも金髪・長髪のヒッピー風白人がでてくるけど、こいつ等がカッコよかったなぁ。

それから、当時少年誌に連載されてた「突撃ラーメン」(ストーリーはハチャメチャだったけど(^^;)…

とにかく望月三起也のマンガは70年代「国際感覚」がたっぷりあった。

望月三起也、懐かしいなぁ…というお話でした。

今年最初のサンマ、ゆうべ食べた。

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【9月26日追記】

LE8Tさんから頂いたコメントにあった石井いさみ氏の訃報の記事が、朝刊にあった。