どいの父ちゃんのブログ

素人オーディオと 亡き犬と サラリーマン残り火生活

ついていきにくい本

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魔法使いハウルと火の悪魔」(「ハウルの動く城」の原作)…、読み続けるのが、少し辛くなった。
平日昼休みに職場のデスクで読んでいて100ページを超えたが、どうも楽しくないのです。先がどうなるのか、興味が湧かなくなってきてしまった。

老婆にされた主人公ソフィーの妹が、ハウルの弟子で15歳のマイケル(ジブリ映画では8歳くらいの「マイクル」)の恋人であることが判明するのだが、その少女趣味的な(基本的に「少女趣味」は決してキライではないのだが…)ご都合主義に、やや辟易し始めていた。(キット  オンナノコハ  「アラ,ステキッ」ナンテ ヨロコブノダロウナ)


ついていけなくなったのは、どうも、どうやら私は「少年」で、この小説が読者対象とする「少女」ではないことが理由だろう…と。思った。

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さて。2月27日の産経新聞の書評コラム

以前書いた「バーナード嬢、曰く。」(以下「ド嬢」)の作者:施川ユウキ(しかわ・ゆうき)の「鬱ごはん」が取り上げられていた。
最近の作家のことは殆ど知らない。が、「ド嬢」にドハマりしたこともあり、施川ユウキは父ちゃんには「注目の」ヒトであった。しかも、このコラムでの褒められ方はなかなかのものではないか…。 

んで、中古本を買って読んでみた。

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まず、第1巻。うーん。これは…。クオリティは低くない。が、読む悦びが足りない。
主人公の「逡巡」や「自己韜晦=現実逃避」の感覚。文学的ではあるが、その文学性は快感につながらない。
やや苦労しながら1巻を読み終えて、第2巻に入ってからは少し良くなった。

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…この世界に自分が慣れたのか?…多少のユーモアが、感じられるようになってきた。
しかし「ド嬢」で受けた「柔らかい繊細な心の動きの捉え=幸福感」は無く、重たく異臭を放つような被虐感があって、精神衛生にはよろしくないように感じた。
キライにはなり切れないが、しばらくは書棚に収めておくことになりそうです。

ハウル本も、しばらく「棚」にいてもらう…)

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新聞記事のついでに。3月3日の産経新聞、国際欄の記事

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中華人民共和国中国共産党)が、台湾からのパイナップルの輸入を突然停止した。これまでパイナップル輸出の90%以上を占めていた中国からの突然の(理不尽な)仕打ちに、台湾は困惑している。蔡英文総統をはじめ台湾政府は、さっそく台湾のパイナップル農家を励まし、国内消費を高めようとしている…。

父ちゃん家では、毎日パイナップルを食べている。朝食のヨーグルトに入れて食べると美味しいのです。これまで近所のスーパーで買ってたのは殆どがフィリピン産のものだったと思うが、今後は意識して、できるだけ台湾産のパイナップルを買おうと心に決めたのだった。

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追記

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ハウル」を中断してから、「海辺の王国」(ロバート・ウェストール)を読み始めた。40頁くらいまでを読んだところで(今回も)完全に掴まれてしまっています。
第二次世界大戦下の英国。作者の生まれたタインマス市が舞台。ドイツ軍の空襲で孤児になったハリーが、大人たちの保護から逃げ出し、犬(ジャーマン・シェパード)と一緒に旅をする物語のようです。あっという間に亡くしてしまった両親の記憶。戦災孤児であることが判明した時に見知らぬ大人が少年に示した配慮。孤独な中で犬と出会った時の喜び…。ストーリーだけでなく、リズム感ある簡潔な文章が快感です。

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追記の追記

三寒四温」を繰り返しながら、確実に春本番が近づいている、と感じる。
「非常事態宣言」の解除も近い(と思われる)
近日、姉と母を誘って、ドライブにでも出かけよう…と思う。

 

更に追記・・・・

今日の昼休み、「海辺の王国」の第7章(83頁)まで読んだ。

嵐に打たれ、絶望しかかった主人公(ハリー)が、戦災で死んだ牧師一家が善意で残した鉄道車両の中で疲れと空腹を癒し、再び旅立つ場面。牧師一家の年老いた父親と遭遇して交わす会話に、涙があふれてしまいました(ヤバイ