どいの父ちゃんのブログ

素人オーディオと 亡き犬と サラリーマン残り火生活

山田尚子さんは やっぱスゴイ

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春めいた今日は、土曜日…だが、仕事だったのだ。

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出勤前「小さな恋のメロディ」のサウンドトラックを聴いた。ビージーズ(^-^)

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ここ数日、また「リズと青い鳥」に嵌っているのです。

きっかけは。

いつの間にか溜まってたPONTAポイントを使って、ブルーレイを借りた。

借りたのは劇場映画「響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ」

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響け!ユーフォニアム」(…長いので、以下「ユーフォ」と略します)はね。

以前、テレビ・シリーズのDVDを2巻までレンタルして視聴したことがあった。

…けれども、どうにも入り込めなくて、観るのを止めていたのです。

 

しかし一方では。

「ユーフォ」のスピンオフ「リズと青い鳥」を観るたびにノックアウト(涙)されて。

「やっぱ「ユーフォ」もよく出来てんかな?」

…と思い出しては、モヤモヤしてたのです。んで、「誓いのフィナーレ」(以下「誓い」)です。あらすじは…ですね。

 

北宇治高校吹奏楽部に所属する主人公(黄前久美子←苗字はオオマエと読む)は2年生になった。去年、北宇治は新任顧問の滝先生の手腕もあって、長い低迷を抜けて全国大会に進出した。今年の吹奏楽部の目標は「全国大会 金賞」である。主力だった3年生は卒業したが、新たに有望な1年生が加わり、練習を経てコンクールに臨む…

 

この作品(「誓い」)は、人間関係どろどろなんですね。屈折した登場人物が多くて、そ奴らが自分の「思い」をぐりぐり語り、衝突する。こういう一種の(メンドクサイ)「人間ドラマ」が好みの人もいるのだろうが、私にはどうにも入り込みにくい。(ダッテ、ミテテ オモシロクナインダモン)「絵」的(つまり「キャラクター・デザイン的)にも、「リズ」と比べると、生臭い感じがするのです。(コレモ コノミ ノモンダイカ?)

 

さんざん「誓い」を貶している気がするが、実はこれは非常に評価の高い作品であり、つまりは私とは相性が悪い…ということだと思います。

それでも、観てて楽しい部分がありました。

「リズ」に出てくる部長と副部長の「立ち位置」が深く理解できたし。

関西大会コンクールでの自由曲「リズと青い鳥」の音響も良かったし。

リズと青い鳥」では終劇して描かれなかったコンクールの結果がわかったし。

 

それでね。

「誓いのフィナーレ」のあと、改めて「リズと青い鳥」を観たのです。

音は、TVからではなくステレオで出して。

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いや、‥‥‥‥もうね。

登場人物の感情、悩みの襞の細やかさ、その描写が「ユーフォ」と次元が違うのです。

 

最小限のセリフ(むしろ沈黙)と、ちょっとした動作で、心の動きが伝わってくる。

音響も、微妙なエコーがかかって、主人公たちがいるその場の空気感が伝わってくる。

みる度に、新しい発見がある。

 

同じ舞台(高校)設定なのに、「誓いの…」では迫ってこなかった、このモラトリアムのかけがえのなさが、還暦オジサンの私の胸に、ひしひしと伝わってくるのですよ。

ちょっとだけ「絵」を並べてみますね。

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↑主人公の一人:傘木希美(フルート)=「誓いのフィナーレ」 コンクールでの場面

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↑同じく傘木希美=「リズと青い鳥」部室での練習(夏服)

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↑主人公 鎧塚みぞれ(オーボエ)=「誓いのフィナーレ」コンクール場面

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↑同じく 鎧塚みぞれ=「リズと青い鳥」部室練習場面

…如何でしょう? 

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いやぁ、参った。降参します、山田尚子監督。

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(向かって左の人が、山田尚子さんデス(^^)

2019年のあの「事件」以来、表には出てこられないけれど。

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きっと、深い心の傷を負ってしまわれたのだろうと思いますが、いつの日か復活して、また怖いほどに美しい作品を見せていただきたいと、心の底から願うのです。私は。

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追伸…高級羊羹(桐箱入り)をいただきました。ありがとうございます。

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美味しゅうございます。楽しんで、少しづつ食べます<(^-^)>