3月14日(土)冷たい雨
午後にN兄来訪。
リチャードアレン(RA)の調整をしてくれた。
今回はウーファーへのコイル接続。
父ちゃんは理屈はわからないのですが、コイルを噛ませることでユニットに行く高域周波数をカットする。
使うのはこれ。FOSTEX製鉄心入りコイル。結構重い。古いものかなぁ。
この接続により、ウーファーに行く周波数は500ヘルツ以下のものになるとのこと。
フロントバッフルを外します。
このエンクロージャには「心棒」があります(^^)
上段のフルレンジ「New Golden 8」
製造(あるいは検査)年月日が書かれています。1972年5月15日(左右同一でした)。
調べたら、この日は月曜日で「沖縄返還記念日」だった。
父ちゃんが小学校6年生の初夏の頃。
思い出すと、全校朝礼で校長先生が「沖縄返還」のことを話していたっけなぁ。
戦争に負けて、これらの国(土地)は日本ではなくなった。
日本なのにアメリカに占領されていた沖縄が、日本に帰り沖縄県になる。今日は良い日だ…」
そんな話しだったような気がする。
ウーファー・ユニットには「HD8」と書かれている。
N兄によれば、このユニットは少数製作されたいわゆる「プロトタイプ」で、量産型は「D」の部分が異なるアルファベットの型式番号で商品化されたそうです。
こちらの製造年月は1980年5月。日付の記載はありませんでした。
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コイルを接続して、鳴らす。
うん。「HD8(ウーファー)」と「New Golden 8(フルレンジ)」の低域の重複が整理されて、鳴り方がスッキリと整理された感じ。
やがて、今度は高域の音がちょとキツく感じられるようになってきて。
それでまたRAのドームツィータ(TW)「DT-30」に替えてみました。
N兄「これでしばらく聴いてみれ。気になることが出たら調整しよう」…と帰宅。
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その夜…
音楽を聴きながら、改めてTWに耳を近づけてみると、やはり出音が父ちゃんには聴こえない。
う~ん。どこかモヤモヤしたキモチで、父ちゃんは試してみた。
…つまり、一度TWを外し、再接続して、その違いを確かめようということ。
万が一、TWの有無による違いを感知できなかった時は、TWはパイオニアリボン型に決定しようとしていた。
そしたら…ね。
TWを外す時に気が付いたのですが、SPケーブルのバナナプラグのねじが緩んでいた。
これをしっかり締め直してから、TWの有無で出音を再確認したら。
もう、TWを接続してからの音が、全然違うのですよ。
生き生きして、芳醇なのです。あふれるほどの生命力が湛えられている。
ボザール・トリオのモーツァルトピアノ四重奏曲が、別の曲みたいに…、シューベルトの曲みたいに聴こえる。…青春の活力と喜びに満ちた音楽に聴こえるのです。
ああ。単にケーブルのネジの問題だったの?
それとも、丁度タイミングが合う形で、リチャードアレンが覚醒したのでしょうか。
…It's mystery. It's mystery…ですが、これはタイヘンうれしいミステリーです。
Yes. I'm very lucky boy!
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3月15日(日)は晴れ
「彼岸の入り」の数日前だけど、母ちゃんの両親の墓参りに行ってきた。
お参り後、犬吠埼近くのいけす料理屋でランチ。
お店の駐車場は県外ナンバーのクルマでいっぱい。繁盛してて結構なことでした。
食後、堤防の先端まであるいた。
ここの堤防、ホントは「立入禁止」だったそうで。
やってきた海上保安庁の人にやさしく注意されて、戻った。
猫がいた。
このあと、銚子漁港に駐車して、付近を少し散歩。
川口神社に行ってみた。
時間が停止したような場所。よい週末でした。
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買った音盤。
ハリー・べラフォンテ、カーネギーホールライブ(1959年)
録音がとってもイイ。
それに音楽のカロリーが高いこと。リチャードアレンが喜々として歌いますよ。