最初に言い訳から。これは、ダラダラしたわがまま文です
「起」
オーディオの目的は、音楽を楽しむこと。
音の良さはその手段に過ぎないのですよね。
「音」が音楽の価値を左右するものではない。 …筈なのですが、
私の場合(おそらく他の方々も)、
一定水準の音がでていないと、音楽が楽しめないのが現実。
まぁ、そんなこんなで、より良い音を自分なりに追及してきたわけです。
技術と知識がほぼ皆無なので、理系の理論ではなく文系の「思いつき」をたよりに。
「承」
「追及」と言っても、やることはその時々に出来ることの積み上げで、以下の2点。
①機器(アンプやプレーヤー、ケーブル類)の交換・グレードアップ。
②環境整備(電源の強化や、部屋の音響改善など)
①については「身の丈の範囲で精いっぱいの背伸び」をモットーに、機種変更をしてきた。
現在の自分のシステムは以下のとおりです。
【アナログ・プレーヤーシステム】
ターンテーブル:ガラード401+Jelmaxシート
カートリッジ:SHELTER 701
トーンアーム:東京サウンドSTO-140
昇圧トランス:SHELTER 411
CDプレーヤー: DENON DCD-SX
メインアンプ: ANTHEM AMP1
以上の機器を使い、目分量で「85%の満足」を感じながら、日々音楽を聴いてきた。
多少気になることがあれば、吸音材や反響材の位置変更などして、一喜一憂していた。
「転」
ブログのお付き合いというのは、有難くも凄いものです。
ブログ畏友の「Sさん」とのOFF会のとき、1960年代の国産ヴィンテージプリアンプをお借りしました。
真空管プリならではの、(或いはこれが世にいう「ラックス・トーン」なのか不明ですが)酒精分を含んだ艶のある音色。
ケンブリッジ・オーディオのプリ部では出なかった(抽象的ですが)音楽性。
特に、アナログ音盤を聴くと、
「ああ、自分が求めていた「音」って、こういう鳴り方だったのヨ」と感じたのでした。
毎日、毎日(僕らは鉄板の~♪、ではなく)、仕事から帰ると音楽を聴くことに没頭することが続きました。
…そんな幸福なある日、ふと気になった。
音色は申し分ない。しかし、ちょっぴり「飽和感」があるような気がする。
「飽和感」とは、音場の「音の量」がいっぱいいっぱいになり、
空気量が不足するような一種の息苦しさを感じること。(←ワタシなりの表現です)
目の前の音と音楽は充分に美しいのに…、
これを改善したくて、またしても「吸音材・反響材の配置換え」を繰り返し、
オーディオ電源を採る壁コンセントを交換したりした。
結果、楽器ごとの「音」は個別に改善・強化したが、全体調和が崩れてしまいました。
…これは、アレか。「泥沼」ってヤツか。
そうすると「飽和感」は幾分解消されましたが、PZ24を使っていた時の「音の魔法」が、ひょあ~って解けちゃった。
明快で風通しの良い音が「鳴って」いるのですが「表現」が感じられない。
ケンブリッジは数週間休眠してたから、再覚醒に時間を要するのか?と思い、使い続けていたのです。
潜在的気分では、PZ24はいずれSさんにお返ししなくてはならないモノだし、
子飼のアンプでよい音を出さなくては…というココロがあったと思います。
そんな中、ブログ畏友のLさんからも温かいお申し出を受けました。
「Marantz 7T」を、試しに使ってみませんか?」
ほんの少し躊躇しましたが、「お願いします…」
Marantz7Tの音(私の印象)は、「豊かなアメリカ」を体現する豊饒さ。
JAZZの空気感=少人数の一度限りの合奏の緊張感を厚く、熱く、温かく再現する。
む~。やっぱりすごいですわ。とまいりっぱなし。
「結」
以上の貴重な拝借プリ2機種のことを、拙ブログにアップしました。
そうすると、今度はブログ畏友のNさんから「英国プリの名器:QUADも試してみます?」というお申し出を受けました。
本当にありがたい。そして…興味深々…。
しかし、ここにきて、父ちゃんは思っています。
以下、非常にわがままな物言いです。不快に感じられると思いますがご容赦ください。
人さまのシステム、機器の音を聴くことは、とても楽しい。勉強にもなる。
しかし、自分を慰め、励まし、楽しませてくれるのは、「自分のステレオ」なのですよね。
「自分のシステムの音」が、誰にとっても一番かけがえがなくて、大事なものなのです。
…よね。きっと。(違うかな~)
尻切れトンボな文章になってます。言いたいことが、言えてません。
だけど、これだけは…
大切な貴重なアンプをお貸しくださった、Sさん、Lさん、そしてお申し出をくださったNさん。本当に、本当にありがとうございます。
もう少し、拝借させてください。
・・・追記
今夜、久しぶりに聴いたCD。 R.シュトラウス「四つの最後の歌」
第3曲の「眠りにつこうとして」が、最高によくて… 震えました。