どいの父ちゃんのブログ

素人オーディオと 亡き犬と サラリーマン残り火生活

アナログオーディオ 劇的変化について (^^)/

4月8日は、母ちゃんの誕生日でした。…おめでとう
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過去なんどかアップした、亡父の絵日記。
父ちゃん(私)が、小学校1年生の夏休みに、父が描いてくれたものです。
この中に、オーディオ、音楽に関連した日記が、いくつかあります。
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(寝転がってる「父ちゃん(私)」の名前は、隠してありますよ)
 
この年(昭和42年)の夏、亡父は自身のための「ステレオの部屋(離れ)」を建てたのですが、この時期はまだ、母屋の和室にステレオが置かれており、子供だった父ちゃんは、そこで音楽を聴かせてもらうことが多かったのです。
 
日記の文に出てくる「ジャングル大帝」は、緑色の綺麗なジャケットのLPレコード。
日本フィルハーモニーが、テレビ放映されていた「ジャングル大帝」の音楽を演奏している。
レコードの冒頭で、少年少女のために、オーケストラの楽器たちが面白おかしく紹介されてから、あの輝かしい「ジャングル大帝」のテーマ(富田勲作曲)が始まるのです。
 
父ちゃんは、冒頭の「楽器紹介」が楽しく、そのあとのオープニングは、少し、怖かったのでした。

 
さて、父ちゃんが結婚した時期に、多分「結婚祝い」としてもらったガラード401を使ったプレーヤシステム。先ごろ、専門の業者さんに修理・メンテをお願いしました。
 
↓業者さんのホームページです。
父ちゃんのガラードは、シリアル番号:45066のもの。
記事にあるとおり、音質は格段に改善して、大昔の記憶にある「ガラードの特徴」を示してくれるようになりました。
 
今父ちゃんは、ガラードの復活を機に、アナログオーディオの充実を図っておりまして、今日はそのことを記録しておこうと…。
長くなりますし、過去記事との重複もあると思いますが、ご容赦ください。

1.ガラードの使用再開
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2012年3月に、ずーっとしまいっぱなしだったガラードを引っ張り出してステレオに繋いだ。
当時のアンプ、マランツPM15-S1にはフォノイコライザーが内蔵されていたので、そのまま繋ぐことができました。
レコードが聴けるようになったことが、うれしかった。
 
2.アンプの交換と、外付けフォノイコ
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2013年2月、アンプを「ケンブリッジオーディオ Azur840A」に替えた。
アズールにはフォノイコが付いてなかったため、ONKYOのフォノイコを買いました。
「ふつうに音がでれば良い」と割り切って、1万円以下の予算で探したもの。
縦置きできるレイアウト上のメリットもあり、不満なく、使っていた。
 
3.キャビネット脚部の「いじり」
2013年冬あたりから、ガラードの動作がとても不安定になってきて、年末には「本格的なメンテナンス」を決意しました。
ネットで探した上記の業者さんにガラードを発送した後、キャビネット脚部の「いじり(とても「補強」などとは呼べないレベルの工作)をしました。
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アマゾンで購入した、ブナ材のキューブに、インシュレーターを木ネジで固定。
木ネジとインシュレータの間には、小さなゴムのパッキンを挟みました。
ひょっとすると、ゴムパッキンが無い方が、音の純度は上がったかもしれません…。
 
キャビ脚部の「いじり」の効果は、その後のガラードメンテの効果に呑み込まれてしまって、全くわかりません。
ですが、不器用モノの父ちゃんが、「何事かをやった」ということで、亡父も苦笑いして認めてくれるかなぁ…と。
 
4.ガラードの帰還
これが最大のイベントでした。
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費用は、消費税・送料別で105,000円かかりました。
高額ですが、業者さんの記事にあるとおりの本格的なメンテが施され、ほぼ完全復活と言えると思います。…満足。
 
従来の、なんとなくぼやけた音が、「デジタル・オーディオと異なる意味のある音」として、表現されるようになりました。
 
…「デジタル(CD)とどう違う?」
 
まず、音と音楽の領域の違い。
CDでは、音楽がスピーカーとその周辺にあって、父ちゃんのリスニング・ポイントからは、客観的に音楽を眺める感じになる。
帰還後のガラード・アナログでは、音楽の枠(柔らかいドーム状の結界)が、父ちゃんの身体までのびてきて、包み込まれ、音楽にさわられるような気持ちになるのです。
 
人の声(ボーカル)が、音楽という芸術の特徴である「瞬間に消えていく」ことの切なさを感じさせます。
低域(ドラムスやベースなど)の楽器音に生命が入り込み、演奏者の表現に血が通います。
…メンテナンスを受けて、本当に良かった。と感じたのでした。
 
急いで付け加えますが、CDの音にはCDの良さがあるのです。
現時点では、クラシック音楽(オーケストラ)では、CDで聴く方が好みです。
 
5.フォノイコライザーの変更
ガラードをメンテに出してから、フォノイコを交換したくなりました。
そのココロは、「身の丈の範囲内で、ガラードを良い音で鳴らしたい」という思い(むしろ「欲望」)デス。
 
フォノイコは、雑誌をめくると2千円から2百万円超まであるワケのわからない世界。
父ちゃんとしては、「身の丈予算」を5万円以内と見当をつけていたのです。
中古品を中心にネット物色をしていたところ、「合研LAB」という会社が気になりました。
 
どうやら、個人の方が手作りで製作しているフォノイコのようです。
ホームページでは、製作者(合田さん)の過不足のない自信を感じましたし、ユーザーからのコメント欄には、多くのリアリティある賛辞が並んでいました。
「直感」として、「このフォノイコは悪くない。いやイイっ」と感じ、発注したのでした。
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送料込で17,800円という「お手頃価格」です。
 
合研LABのフォノイコは、「MM/MC切替型」「MM専用」「MC専用」の3種類。
父ちゃんは「切替型」にしました。
今使っているカートリッジは、MC型のDL-103。
切替型なら、N兄にもらった「シェルター社」の昇圧トランスとの併用ができると思ったのです。
 
…前置きが長くなりました。
 
合研LABのフォノイコに交換して…驚きました。
アナログの音が、(ナマイキな言い方ですが)ホンモノになりました。
 
これまでの音が、コンビニで売ってるスパゲティだったとすれば、今度は厨房で茹で上がったアルデンテです。
湯気が立ち、粉とお湯と塩が混じった香ばしい匂いがするような。
 
パンに例えれば、これまではスーパーで売ってる「ヤマザキのパリジャン」みたいだったのが、今度は「表面ぱりぱり、中身しっとり」の、パン屋さんの窯で焼いたフランスパン。
 
美味しいものを食べて下さい。
という、料理人(演奏者・録音エンジニア)のごく自然な気持ちが伝わるようになった。
父ちゃんの「音楽を聴く悦び・幸せ」は、イッキに高まったのでした。
 
6.シェルター昇圧トランスの再合流
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合研LABフォノイコ単体でしばらく(3日ほど)鳴らした後、シェルタートランスをかませることにしました。
 
フォノイコのセレクターをMMにして、シェルターを繋いで出した音の第一印象。
勢い、スピード感(低速感ふくみ)、味の濃さが、一段アップしました。
 
先ほどのフランスパンの例えで言えば。
これまでも「表面ぱりっ、中しっとり」でしたが、パンの中身の気泡が不揃いな、もっと美味しそうなパンになってしまった。
自然で、できたて感・たった今生まれたような躍動感がある。
演奏者の感情が、音・リズムの傾斜になって身体に伝わってくる。
 
いや~、面白い。幸せ。

興奮して、とても勝手で独善的な文章を長々と書いてしまいました。
最後までお付き合いをいただきました方に、心からお礼申し上げます。