どいの父ちゃんのブログ

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パリ旅行 第2日目(夕方・夜の部)~シャンゼリゼ劇場の巻

2日目の夜は、今回の旅行の大きなイベント:シャンゼリゼ劇場のコンサート。
 
エッフェル塔の反対側のセーヌ河畔を歩き、
パレ・ド・トーキョー横の階段を上がってから少し行くと、モンテーニュ通り。
夕方の、横からのきれいな光を浴びる道をほんの少し歩くと、
左手に、目指す「シャンゼリゼ劇場」がありました。
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今夜は、
テミルカーノフ指揮 サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニーと、
ルガンスキーのピアノで、
ベートーベン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」と交響曲第3番「英雄」。
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劇場前のベンチに座って、タバコを一服。
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エッフェル塔が見えますね。夕日を浴びていました。
 
開場の19:30までは、まだしばらく時間があるので、
シャンゼリゼ大通りまで散歩してから、
メトロ駅「アルマ・マルソー」近くのブラッスリーまでもどってビールを飲んだ。
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「フランスのビールをください」って注文。
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薄味ですね。美味しかったですよ。1杯(確か)4.5ユーロだった。
 
店員さんは、とってもテキパキしていて、身ごなしに切れがあって気持ちがイイです。
仕事に誇りをもっている感じ。
トイレ(このお店のトイレはとてもキレイでした)を済ませて、いざ、劇場へ。
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ロビーは人でいっぱい。
写真の階段下で、受付の人にe-チケットを見せて、階段を上がり、ホールに入ると…
 
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うひゃあ。立派だな(・o・) 天井が高い。
ホールには席を案内してくれる女の人がいて、「マダムとㇺシューの席はここですよ」って教えてくれました。かねて用意のチップ(2ユーロコイン1個)を渡しました。
(うまくいった(^^)/
父ちゃんの席は、2階バルコニーの最前列です。
 
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上を見ると、これも「シャンデリア」っていうのかな。
半透明の貝で作ったみたいなきれいな照明。相当大きなサイズですよ。
 
一階席のシートは、固定ではないように見えました。
一つ・ひとつ、椅子を並べているみたい。
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母ちゃんの隣の席のおばちゃん。楽しそうに開演を待っている。♪~鼻歌を歌ってた。
「これ、アタシの一番スキな曲のメロディなのよ。今日の演目じゃ~ないけどね。うふ」
ワーグナーだったっけかなぁ、この曲…)
 
定刻の20:00を少し過ぎて、演奏開始。
まずは「皇帝」。
 
サンクト・ぺテルブルクフィル(SPP)は、凄まじく上手い。
音量の調節がものすごく細かくて、そのコントロールに一々「感情」というか「音楽への共感」がこもっている。
 
ルガンスキーさんのピアノは、力強さとメルヘンチックな表現力が同居したような感じで、時おり、オルゴールが鳴っているような雰囲気を漂わせる。
メルヘンチックな時にも根底にある「力強さ」は失われない。
 
SPPは、ピアノ独奏の伴奏をしているつもりかもしれないけど、伴奏の域をはるかに超えている。
ルガンスキーさんも上手いピアニストだろうに、なんだか可哀そうにすらなってくるほど、オーケストラの演奏の力がスゴイ。
 
弦楽も、管楽器も、打楽器も、すべての音がクリアに聴こえ、ハーモニーする。
どこにも、ピントの甘いところがないのです。
音量の調節の全てに意図と意識が通っている。
弦楽のピチカートも、弓の動かし方も完全に揃っている。
 
だいすきな第2楽章。ため息をつきながら、聴き入りました。
 
「皇帝」が終わって、アンコール。
ルガンスキーのピアノ独奏。ハズカシイけど、曲名がわかりません。
静かな曲。とてもステキでしたよ。
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15分くらいの休憩を置いて、今度は「英雄」。
これは、凄すぎました。
早いテンポ。
正確無比なテクニックと合奏。しかも、心がこもっているのです。
この演奏を聴いていると、心と頭と身体に、来る。
 
音楽に酔い痴れているうちに、あっという間に4つの楽章が終わってしまいました。
父ちゃんは、特に第2楽章が好きですが、ほかのどの楽章も素晴らしくて、
改めて「英雄」は傑作だということが、骨身に沁みてわかりました。
母ちゃんも、心底、感動していた。
 
そして、アンコール曲は、白鳥の湖」から「白鳥の踊り」
おそらく、時間的には2~3分前後の短い演奏ですが、
これが、あまりにも凄かった。
 
テミルカーノフさんは、ほとんど腕や手を動かさず、
ちょっと身体を斜めにたおし、視線と表情で、オーケストラを統率しているように見えた。
オーケストラが、命がある音を出している。
バレエ音楽を超えた、これは「純音楽」でした。
 
テンポは微妙に変わる。テンポの変化・揺れが、光の変化のように、感じる。
音が…、瑞々しい緑の葉の上を次々に零れ落ちていく水滴のよう。
透明で、ニュアンスに満ちていて。…美しい。
 
最後は、メゾ・ピアノで「シャン、シャン」と終わった。
ぞくっ、として。うれしくて・切なくて。…うめき声が出ました。
会場は、拍手で満ち満ちました。
この演奏を聴いたら「もう一曲!」とは思いませんでした。
…強いて言えば、「もう1回聴きたい」というところでしょうか。
 
この夜は完全にヤラレてしまいました。
もう、たまりません。
 
終演後、ホールではルガンスキーさんがサイン会を催していましたけど。
…帰りました。(少し残念)
 
帰路は、パリに来て初めてのメトロ利用。
アルマ・マルソー駅から、9号線に乗って、アーブル・コーマルタン駅で下車。
(乗り換えは、しませんでした)
ここから徒歩でホテルまで、15分弱くらい。
 
おやすみなさい。パリに来てよかったって、心底思った晩でした。
メルシー。♡♪
 
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ホテルのエレベータには、
『明日(27日)の日曜から「ウィンター・タイム」になりますよ』
っていうお報せが張られていました。
部屋に戻って、腕時計を1時間、戻しました。